郷土を開いた人々

(1)利平ぐりにかけた願い


土田健吉の生まれた家

土田健吉

 土田健吉は、明治三十六年(1900年)に山県郡大桑村(今の高富町大桑)に生まれました。
 江戸時代には庄屋をつとめた家に生まれた健吉は一二才になるまでは、食べるものにも着るものにも心配のない生活を送ることができました。
ところが、ある日お父さんが事業にしっぱいしたために、それまで健吉の家が、持っていた田畑や山のほとんどを なくしてしまいました。
 この日から健吉と家族は、毎日の暮らしをどうしていったらよいか考えなければならなくなりました。
そのため、健吉のおとうさんとおかあさんは、二人の妹をつれて、大桑をはなれることになりました。 大桑には、年とったおじいさんとおばあさん、そして健吉の三人がのこりました。
健吉は、中等学校(今の高等学校)へ行って勉強するのをあきらめ、のこった田や畑をたがやして、家族三人の生活をささえなければ  ならなくなりました。 田や畑の仕事がない春や冬には、近くの山に入って、木を切っていました。その木をさらに短く切って、マキを作り、大八車(だいはちぐるま)にのせては岐阜へ売りに行くのでした。
 このように健吉が がんばって仕事をしていたので、なんとかおじいさんとおばあさんと健吉の三人は、生活していくことができました。
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